【第1話】本音を伝えたことで、腰痛が変わった20代男性
理学療法士としてを始めた頃、一人の20代男性が腰痛で来院されました。
病院や整体院、鍼灸院など、様々なところへ通っても改善せず、「原因が分からない」という状態でした。
もちろん、私は身体から見ていきます。
姿勢、関節の動き、筋肉、歩き方、日常生活。
理学療法士として学んできた知識をもとに、一つひとつ確認していきました。
しかし、話を聞いているうちに、一つ気になることがありました。
それは、将来の進路に迷っていることでした。
やりたいことがある。
でも、親へ伝えられない。
本音を言えないまま、自分の中だけで抱え込んでいたのです。
私は施術を続けながら、
「一度、ご両親に自分の考えを伝えてみてはどうですか。」
とお話ししました。
数日後、その方は来院されると笑顔でこう言われました。
「進路を決めました。」
そして、不思議なことに腰痛もほとんど気にならなくなっていたのです。
約3回で施術は終了しました。
もちろん、すべての腰痛が同じ理由ではありません。
筋肉や関節、神経が原因のこともあります。
だから病院での検査や診断はとても大切です。
しかし私は、この症例をきっかけに一つの疑問を持ち始めました。
身体は、筋肉や骨だけでできているのだろうか。
理学療法士として働いていた頃も、ヘルニア、脊髄損傷、切断した手足がまだあるように感じる「幻肢痛(げんしつう)」や、大きなケガの記憶が身体に残るような症例を経験してきました。
身体には、過去の経験や記憶が影響しているのではないか。
さらに、本音や感情も関係しているのではないか。
当時はまだ確信はありませんでした。
「考えすぎなのかもしれない。」
そう思いながらも、この出来事は私の考え方を大きく変える最初の一歩となりました。
これをきっかけに、私は身体だけではなく、感情や記憶、人間そのものをより深く学び始めることになります。
認知運動療法と言った、自分の歪んだ認知を修正していくこともある、こういった心理を含む事も習う
次回予告
次回は、**「身体には記憶が残るのか?」**というテーマで、理学療法士時代に経験した症例をもとに、さらに深くお話しします。
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