第2話】専門学校で知った現実。知識だけでは人は診られない
前回は、ガソリンスタンドで働いていた私が、骨折や頭部外傷をきっかけに理学療法士を目指した経緯をお話ししました。
今回は、専門学校へ入学して初めて知った「現実」についてお話しします。
専門学校へ入学すると、想像以上に学ぶことがたくさんありました。
解剖学、生理学、運動学、病理学、心理学など、覚えることは本当に多く、毎日が勉強の連続でした。
当時は、「とにかく覚えなければいけない」と必死でした。
しかし、一番大変だったのは実習です。
実習先によっては睡眠時間が1日2時間程度の日もありました。
昼間は患者さんと関わり、夜はレポートを書き、翌日の準備をする。
それが何週間も続くこともありました。
当時は、「これが当たり前なんだ」と思っていました。
しかし今振り返ると、少し違う考えがあります。
もちろん知識は必要です。
勉強をすることも大切です。
ですが、本当に大切なのは知識を増やすことだけではありません。
目の前の人をよく観察し、その人に今何が必要なのかを考える力です。
私は今、整体師としても多くの方と関わっていますが、この考えは今でも変わりません。
知識だけでは人は診られません。
知識をどう活かすか。
そして、その人自身をどう見るか。
その視点の方が、はるかに重要だと考えています。
実習では厳しい指導も受けました。
その中で、今でも尊敬している指導者にも出会いました。
反対に、「これは違うのではないか」と感じる指導も経験しました。
どちらの経験も、今の私にとっては大切な学びになっています。
当時は気づきませんでしたが、この学生時代の経験が、後に理学療法士として働く私の土台となり、さらに整体師としての考え方にも大きく影響していくことになります。
次回は、実際に臨床へ出て初めて分かったこと、そして患者さんとの出会いを通して、私の考え方がどのように変わっていったのかをお話しします。
