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【第2話】手術を先延ばしにすると、本当に良くなるのでしょうか?

前回は、「歩ける人と歩けない人の違い」についてお話ししました。

今回は、臨床で数多く見てきた「手術を先延ばしにしたケース」についてお伝えします。

まず最初にお伝えしたいのは、私は「手術をすればいい」「手術はしない方がいい」というどちらか一方の考えではありません。

大切なのは、今の自分の状態を正しく知り、主治医と相談しながら適切なタイミングを判断することです。

私がこれまで理学療法士として関わってきた中で、股関節や膝の変形が進み、

「痛くて歩けない。」

「はいつくばって歩く方が楽。」

という方が何人もおられました。

特に、膝が約90度程度しか曲がらない状態まで進行している方は、日常生活にも大きな支障が出てきます。

そのまま我慢を続けることで、反対側の膝や股関節にも負担がかかり、結果として両側とも手術が必要になるケースも実際に見てきました。

現在は人工関節の手術も大きく進歩しています。

もちろん年齢や持病などによって個人差はありますが、以前と比べると早期にリハビリを開始でき、退院までの期間も短くなっています。

一方で、脊柱管狭窄症などは少し考え方が違います。

「手術をしたのに変わらなかった。」

という声を聞くこともあります。

しかし、それだけで手術が失敗だったとは言えません。

術後の生活習慣も非常に重要です。

例えば、長時間座り続ける生活は腰への負担が大きくなることが分かっています。

痛みがあるからと一日中動かないのではなく、無理のない範囲で立つ時間を増やしたり、少しずつ歩く時間を作ることも大切です。

身体を動かすことで血液循環も改善し、筋力だけではなく身体全体の働きも変わってきます。

実際に、70代の男性で脊柱管狭窄症によるしびれのため、約10分しか歩けなかった方がおられました。

整体と自主運動を継続していただいた結果、屋外を40分歩けるまで回復されました。

来院当初は杖がなければ歩けませんでしたが、最終的には杖なしでも歩けるようになりました。

しかし、その方は最後にこう言われました。

「やっぱりマッサージの方が楽です。」

私は以前から、

「整体だけではなく、自分でも運動を続けなければ良くなりません。」

と何度もお伝えしていました。

身体は確かに変わりました。

歩ける距離も大きく伸びました。

それでも、ご本人が元の生活へ戻ることを選ばれたため、その時点で整体は終了しました。

この経験を通して改めて感じたのは、回復には施術だけではなく、本人の意思がとても大切だということです。

病院には病院の役割があります。

整体には整体の役割があります。

そして、最終的に身体を維持していくのは、日々の生活を送る本人自身です。

だからこそ私は、病院の先生と相談しながら、自分の身体を知り、自分自身で身体と向き合うことが何より大切だと考えています。

次回は、「痛みがあるから歩けない」という考え方について、実際の症例を交えながらお話ししていきます。

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小学生の頃、骨折を経験し、リハビリに尽力したことから、人の身体を支えることに興味を持ちました。 理学療法士として14年、整体士として5年以上の経験を活かし、気持ちに寄り添う施術を提供します。

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