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第3話 理学療法士の臨床 教科書では学べなかったこと

前回は、専門学校で学んだことや実習で感じた現実についてお話ししました。

今回は、理学療法士として働き始めて間もない頃、忘れられない一人の患者さんとの出会いについてお話しします。

私は臨床へ出てからも、休日にはセミナーへ参加し、本を読み、知識や技術を磨いていました。

少しずつできることも増え、自信もつき始めていました。

そんな時、一人の患者さんを担当することになりました。

元国会議員の方でした。

初対面で言われた言葉は、今でも忘れません。

「誰にものを言っとるんじゃ。」

「わしが院長に言ったら、お前なんかすぐクビじゃ。」

最初は何を話しても拒否され、リハビリも思うように進みませんでした。

看護師さんや介護士さんからは、

「早く歩けるようにしてください。」

という声もありました。

私自身も、このまま寝たきりになってはいけないというプレッシャーを感じていました。

患者さんからは、

「マッサージをしろ。」

と言われました。

しかし私は、

「マッサージだけでは歩けるようにはなりません。」

とはっきり伝えました。

もちろん衝突もしました。

それでも諦めず関わり続けました。

そして二週間ほど経ったある日。

患者さんが、

「電車を見に行きたい。」

と言われました。

一緒に病院の外へ出て、電車を眺めながら話をしました。

その時、私はふと聞きました。

「本当は何になりたかったんですか?」

すると患者さんは少し笑いながら、

「電車の運転手になりたかった。」

そう話してくれました。

その日を境に表情が変わりました。

リハビリにも前向きになり、一か月ほどで歩いて退院できるまで回復されました。

私はこの経験から、大きなことを学びました。

人は、筋肉だけで歩くわけではありません。

心だけでもありません。

知識だけでもありません。

教科書には載っていない、「その人自身」を見ることが、本当に大切なのです。

この経験が、私のリハビリに対する考え方を大きく変えました。

そして、この考え方は後に整体師となり、さらに現在の陰陽整体へとつながっていくことになります。

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小学生の頃、骨折を経験し、リハビリに尽力したことから、人の身体を支えることに興味を持ちました。 理学療法士として14年、整体士として5年以上の経験を活かし、気持ちに寄り添う施術を提供します。

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