無料相談

お問い合わせ

080-4268-7433

受付時間:09:00〜21:00 (不定休)

【第3話】痛みがあるから歩けない。本当にそうなのでしょうか。

前回は、手術を先延ばしにすることについてお話ししました。

今回は、「痛みがあるから歩けない」ということについて、理学療法士としての経験を交えながらお伝えします。

まず、痛みがあることは決して悪いことではありません。

私自身、指を粉砕骨折し手術を経験しました。

手術後は、動かす時だけではなく、リハビリが終わった後もズキズキと痛み、熱感も強くありました。

「本当に元に戻るのだろうか。」

そう思う日も何度もありました。

しかし、少しずつ身体を動かし続けることで、時間はかかりましたがスポーツができるところまで回復しました。

臨床でも同じようなことを数多く経験しました。

レントゲンでは膝や股関節の変形がはっきり写っていても、元気に歩いている方がおられます。

一方で、画像上はそこまで大きな異常がなくても、歩くことが怖くなり、ほとんど動けなくなってしまう方もおられます。

つまり、痛みだけで歩ける・歩けないは決まらないのです。

では、手術後でも回復される方にはどのような特徴があるのでしょうか。

私が感じてきたのは、「目標がある人」です。

「家に帰りたい。」

「旅行へ行きたい。」

「孫と一緒に歩きたい。」

このような目標を持っている方は、痛みがあっても少しずつ前へ進もうとされます。

もちろん、それだけではありません。

手術前からどれだけ身体を動かしていたか。

心臓などの持病はあるのか。

年齢や体力。

そういったことも回復には大きく関わってきます。

逆に、痛みがそれほど強くなくても動けなくなる方もおられます。

その一つに、「痛みへの恐怖」があります。

過去に強い痛みを経験すると、「また痛くなるかもしれない」という記憶が身体に残ることがあります。

これは本人が弱いからではありません。

骨折や手術、転倒などの強い体験は、身体だけでなく記憶にも残るからです。

私自身も、指が動くようになってからもしばらくは、ふとした瞬間に当時の痛みを思い出すことがありました。

だからこそ、無理をするのではなく、「ここまでは大丈夫」という範囲を少しずつ広げていくことが大切なのです。

最後に、一人の症例をご紹介します。

70代の男性で、しびれのため杖を使い、約10分しか歩けなかった方がおられました。

整体と自主運動を続けた結果、杖なしで40分歩けるまで回復しました。

しかし、ご本人はこう言われました。

「私はまだ良くなっていません。」

身体は確実に変わっていました。

歩ける距離も大きく伸びていました。

それでも、ご本人の中では「まだできない」という思いが強かったのです。

この経験から私が学んだことがあります。

回復とは、身体だけの問題ではありません。

痛み。

身体。

記憶。

考え方。

目標。

それらがすべて関わっています。

だから私は、「痛みがあるから歩けない」と一つの原因だけで考えることはしません。

その人全体を見ながら、一緒に回復への道を考えていくことを大切にしています。

次回は、「家族との関わりで回復は変わるのか」というテーマについて、実際の臨床経験をもとにお話しします。

:::

この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

小学生の頃、骨折を経験し、リハビリに尽力したことから、人の身体を支えることに興味を持ちました。 理学療法士として14年、整体士として5年以上の経験を活かし、気持ちに寄り添う施術を提供します。

関連記事