【30代女性 肩こり症例②】
肩だけを施術しても改善しなかった理由
前回は、この30代女性の肩こりが単なる筋肉の問題ではなかったことをお伝えしました。
今回は、実際に身体を評価して気づいたことについてお話しします。
肩こりと聞くと、多くの方は首や肩の筋肉だけをイメージされるかもしれません。
しかし、この方の身体を確認すると、問題は肩だけではありませんでした。
背中全体の緊張が強く、肩甲骨の動きも制限されていました。
さらに、肋骨周囲の筋肉が硬くなっていたため、呼吸は浅く、胸郭全体が十分に動いていない状態でした。
肩甲骨は肋骨の上を滑るように動きます。
そのため、肋骨の動きが悪くなると肩甲骨の動きも制限され、結果として首や肩へ大きな負担がかかります。
また、骨盤の動きも十分ではなく、身体全体が一つの塊のように固まっていました。
私は肩だけではなく、
- 肩甲骨
- 肋骨
- 背中
- 骨盤
それぞれの動きを確認しながら、身体全体のバランスを整えていきました。
すると、肩の動きや呼吸は少しずつ改善していきました。
しかし、それだけでは症状は安定しませんでした。
施術のたびに身体は楽になりますが、しばらくすると再び肩や背中が硬くなってしまうのです。
「身体は整っているのに、なぜ戻ってしまうのだろう。」
その答えは、身体の外ではなく、この方の考え方や日々の生き方にありました。
次回は、施術や対話を通して見えてきた「責任感」という無意識のパターンについてお話しします。

