身体に良いことでも、今の自分に必要とは限らない
身体を良くするためには、運動が必要だと言われます。
歩く。
筋力をつける。
身体を動かす。
もちろん、それらが必要な場合もあります。
しかし、身体に良いとされていることが、今の自分にも必要とは限りません。
私は理学療法士として働いていた頃、このことを考える経験がありました。
運動を増やすことが適切ではない場合もある
病院勤務時代、高血糖によって入院されている患者様を担当する機会がありました。
糖尿病の患者様にとって、適切な運動は血糖管理や身体機能の維持に役立ちます。
しかし、血糖値や全身状態によっては、積極的な運動を控える必要があります。
私自身も、患者様の状態によっては歩行練習や有酸素運動を控えることがありました。
そこで疑問に感じていたのが、リハビリでは運動を制限しているのに、病棟では患者様が自分でトイレまで歩いていることがあるという点でした。
もちろん、歩行練習とトイレへの移動は同じではありません。
しかし、運動を制限する理由があるのであれば、日常生活でどの程度動いているのかも確認する必要があります。
リハビリの時間だけ運動を控えていても、日常生活で身体に大きな負荷がかかっていれば、そのことも考えなければなりません。
良いとされることを、続ければいいわけではない
この経験から、私は運動量を増やすことだけがリハビリではないと考えるようになりました。
必要なときには運動を増やす。
負担が大きいときには減らす。
状態が不安定なときには控える。
そして、状態が変われば、また判断を変える。
大切なのは、今の身体の状態を確認することです。
これは、現在の陰陽整体でも大切にしている考え方につながっています。
例えば、
身体を整えるために運動を続けている。
自分を変えるために瞑想を続けている。
エネルギーを整えるためにヒーリングを受けている。
そうした取り組みが、その人にとって役立つ場合もあります。
しかし、続けているという事実だけで、今の自分に必要なことができているとは限りません。
今の状態はどうなのか。
何が変わったのか。
何が変わっていないのか。
そこを確認する必要があります。
エネルギーを整えることも、それだけで終わりではない
陰陽整体では、身体の状態を確認し、必要に応じて身体周囲のエネルギーの偏りや、霊的・エネルギー的な干渉についても確認します。
そして、状態を整え、本来の自分へ戻していきます。
ただし、状態を整えることだけが目的ではありません。
身体の状態が変わったあと、本人がどのような現実の中で生活しているのかを確認します。
例えば、
仕事で無理を続けている。
人に合わせすぎている。
自分が背負わなくてもよいことまで背負っている。
本当は変えたいと思っていることがある。
そうした現実がある場合、状態を整えたあとに何を選ぶのかも大切になります。
もちろん、身体の不調が必ず仕事や人間関係によって起きているという話ではありません。
高血糖のように医学的な管理が必要な問題を、エネルギーや生き方だけで解決できるということでもありません。
身体の問題は身体の問題として確認し、そのうえで本人の生活や選択についても確認する。
私は、その両方を大切にしています。
今の状態を確認せずに、同じことを続けていないか
リハビリでは、昨日できた運動が今日も適切とは限りません。
患者様の状態が変われば、運動内容も変える必要があります。
現在の陰陽整体でも同じように考えています。
以前は必要だったことが、今も必要なのか。
これまで続けてきたことを、この先も続けたいのか。
今の自分に合っているのか。
その確認が必要です。
だからこそ、状態を整えたあとに現実を確認します。
何を続けるのか。
何をやめるのか。
何を変えるのか。
そして、何を実践するのか。
それを決めるのは本人です。
私が一方的に答えを決めるわけではありません。
本人が選び、日常で実践する。
次に会ったときには、その結果や新たな違和感を確認します。
必要なのは、今の自分に合った選択をすること
身体に良いと言われていることでも、今の身体に合っていなければ負担になる場合があります。
同じように、以前は自分に必要だったことでも、今は見直す必要があるかもしれません。
だからといって、何でもやめればいいわけではありません。
続けることが必要な場合もあります。
大切なのは、
「良いと言われているから続ける」のではなく、「今の自分にとって何が必要なのか」を確認すること。
そのうえで、自分がどうしたいのかを選ぶことです。
私は、身体やエネルギーの状態を整え、本来の自分へ戻したあと、現実を確認し、本人が選択して実践するところまでを大切にしています。
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