「身体にいいこと」でも、自分で選んでいなければ続かないのか?

専門職として身体を見ていると、
「このストレッチをしてください」
「この運動をしてください」
と、その人に必要だと思うことを伝えることがあります。
もちろん、必要なことを伝えるのは専門職の役割です。
ただ、伝えたことを本人が続けられるかどうかは別です。
私は以前、膝の痛みで通われていた40代の男性の変化から、
本人が自分で選んで行動すること
について改めて考えたことがあります。
私が勧めたわけではなかった
この方は1〜2ヶ月に1回、メンテナンスで来られていました。
膝の状態を見ながら、ストレッチなどもお伝えしていました。
当時、体重が増えていることも気になっていました。
ただ、私は「歩いてください」とまでは伝えていませんでした。
その後、LINEで現在の状態を確認したところ、
「今は歩いています」
という返事がありました。
本人が自分で歩き始めていたのです。
体重を聞くと、以前から約10kg減っていました。
膝に水がたまることもなくなり、本人からは、
「膝の痛みがだいぶなくなった」
「身体の疲れも出にくくなった」
という話がありました。
もちろん、歩いたことだけが理由だったと決めることはできません。
ただ、私が興味深いと感じたのは、
私が指示したから歩いたわけではない
ということでした。
「正しいこと」を伝えるだけでは人は動かない
身体のことを考えれば、
運動した方がいい。
ストレッチした方がいい。
活動量を増やした方がいい。
専門職側から見れば、いろいろなことを考えることができます。
しかし、それを本人がどう受け取るかは別です。
「やった方がいいと言われたからやる」
という状態と、
「自分でこれをやろうと決めた」
という状態は同じではありません。
これは現在の陰陽整体で大切にしている、
戻ったあとに、自分で選択する
という考え方にもつながっています。
状態を整えるだけでは現実は変わらない
陰陽整体では、必要に応じて霊的・エネルギー的な干渉を整え、身体周囲のエネルギーやオーラの偏りなどを確認し、本来の自分の状態へ戻していきます。
ただ、状態を整えることだけが目的ではありません。
本来の状態へ戻ったとしても、
仕事へ行くのか。
人との関係をどうするのか。
何を続けるのか。
何をやめるのか。
自分の身体のために何をするのか。
こうした現実の部分は、本人が決める必要があります。
施術者が代わりに生活することはできません。
「何をするべきか」ではなく「自分は何をするのか」
状態が整ったところで、現在の生活を確認します。
自分は本当はどうしたいのか。
今まで続けてきたことを、このまま続けるのか。
やめたいことはないのか。
自分の身体のために何を始めるのか。
そして、自分で選択します。
大きなことである必要はありません。
今回の患者様でいえば、「歩く」という日常的な行動でした。
陰陽整体でも同じように、本人が選んだことを日常で実践してもらいます。
実践したからこそ、次に確認できることがある
選択しただけでは分からないことがあります。
実際にやってみて、
身体はどうだったのか。
気持ちはどうだったのか。
違和感は出たのか。
思っていたことと違ったのか。
新しい本音が出てきたのか。
次回来られたときには、こうしたことを確認します。
必要であれば再び状態を整え、選択を修正して、また実践する。
そうやって少しずつ定着させていきます。
施術者が答えを決めない
私は理学療法士として身体を見ていた頃から、
「専門職が正しいことを教えれば、それで人が変わる」
とは限らないことを経験してきました。
今回の方も、私が歩くように指示したわけではありません。
本人が自分で歩き始めました。
そして、それを続けていました。
現在の陰陽整体でも、施術者がその人の人生の答えを決めるものではありません。
必要なところを整える。
本来の自分へ戻る。
その状態で現実を見る。
自分で選ぶ。
実際にやってみる。
そして、もう一度確認する。
「何をするべきか」を誰かに決めてもらうのではなく、「自分は何をするのか」を自分で決める。
その実践まで含めて、本来の自分へ戻ったあとの大切な過程だと考えています。
身体について学び、いろいろ試してきても、なぜか自分自身の不調には対処しきれない。
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