身体だけでは説明できない変化が起きたとき、何を見るのか?
以前はできていたことが、できなくなった。
身体を調べても、それだけでは理由が分からない。
そのようなとき、
「筋力が落ちたから」
「気持ちの問題だから」
と一つの原因に決めてしまえば、本当にその人に起きていることを見落とす可能性があります。
理学療法士として働いていた頃、今でも印象に残っている患者様がいます。
身体は少しずつ回復していた
急性期の病院で担当した、脳疾患の男性です。
入院当初から考えると、身体は少しずつ回復していました。
起き上がれる。
立ち上がれる。
歩行練習も進む。
最終的には平行棒の中を、どうにか見守りで歩けるところまで回復しました。
本人も積極的にリハビリへ取り組まれていました。
挨拶すると笑顔で返してくれる方で、奥様も自主トレーニングを一緒に行うなど献身的に関わられていました。
私は、
「このまま回復期の病院でリハビリを続ければ、さらに動けるようになるのではないか」
と考えていました。
半年後、身体だけでなく本人の様子も変わっていた
半年ほど経って、偶然その方と再会しました。
車椅子で移動されていました。
以前は見守り程度でできていた動作にも、かなり介助が必要になっていました。
そして私が気になったのは、身体の変化だけではありません。
本人の様子です。
笑うことはありました。
しかし、以前とは違ってどこかうつむき加減でした。
私は、
「この半年の間に、この人に何があったのだろう」
と感じました。
分からないことを、一つの原因に決めない
その間に転倒したことがあったと奥様から聞きました。
しかし骨折したわけではありません。
転倒が原因なのか。
身体の状態が変化したのか。
転倒への恐怖があるのか。
思ったように回復しなかったことによって、本人の気持ちが変わったのか。
複数のものが重なっていたのか。
私は正確な理由を知りません。
そして現在振り返っても、
分からないのであれば、分からないところから確認することが大切だった
と思っています。
今なら、身体だけではなく確認する範囲を広げる
当時の私は理学療法士でした。
だから、まず身体を評価します。
麻痺。
筋力。
起き上がり。
立ち上がり。
歩行。
どの程度の介助が必要なのか。
それは現在でも変わりません。
身体に問題があるのであれば、身体を見る必要があります。
ただ、身体だけでは説明できないのであれば、そこで評価を終わらせません。
本人は何を感じているのか。
転倒することへの恐怖はないのか。
自分の身体や今後についてどう考えているのか。
生活や人間関係に変化はなかったのか。
そして現在の陰陽整体であれば、必要に応じてエネルギーの状態や霊的な影響まで確認します。
「原因不明=霊的な問題」ではない
ここで大切なのは、
身体で説明できないから霊的な影響だ、
と決めることではありません。
この患者様についても、霊的な影響があったと言っているわけではありません。
分からないからこそ確認する。
身体なのか。
思考や感情なのか。
人間関係や生活なのか。
エネルギーなのか。
霊的な影響なのか。
最初から答えを決めず、
今、その人に何が起きているのか
を見ていきます。
本来の状態へ戻ったあと、現実を確認する
陰陽整体では、必要な場合には霊的な影響やエネルギーの干渉を整え、魂と身体のズレを修正し、本来の自分の状態へ戻していきます。
しかし、戻すこと自体が目的ではありません。
本来の状態へ戻ったところで、今の現実を確認します。
自分は本当はどうしたいのか。
今の生活をどうしたいのか。
何を続けるのか。
何をやめるのか。
どこに境界線を引くのか。
そして、自分が選んだことを日常生活で実践します。
次回来られたときには、その後の身体や状態、新たなズレ、実際に選択したことを行えたのかを確認します。
「できない」と決める前に、その人に何が起きているのかを見る
この患者様は、一度は平行棒内を見守りで歩けるところまで回復しました。
それが半年後には介助量が増えていました。
その理由を、私は今でも知りません。
しかし、この経験があったからこそ、
「筋力が落ちたから」
「転倒したから」
「本人のやる気がなくなったから」
と、目に見える一つの理由だけで人を判断しないことの大切さを感じています。
身体を見る。
本人の話を聞く。
現実を見る。
それでも説明できなければ、さらに確認する範囲を広げる。
「何ができないのか」ではなく、「今、この人に何が起きているのか」。
理学療法士として身体を見てきた経験を土台に、現在の陰陽整体では、身体だけでは説明できないところまで含めて確認しています。
身体について学び、いろいろ試してきても、自分自身の不調には対処しきれない方へ
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